主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 36
開催地: オンライン開催
開催日: 2021/12/04 - 2021/12/05
p. 231-236
グレッグ・リチャーズは最新の論文 1) (2021) で、ガストロノミー体験の近年の論文のレヴューにより観光研究における食とガストロノミー経験の研究視点が、ガストロノミー体験の 3 つのコンセプト; ; 体験 1.0 (生産者志向)、体験 2.0 (共創)、体験 3.0 (フードスケープ) の進化であることを論じている。ガストロノミーがフードツーリズムのマネジメントとマーケティングにおいて複雑さを増していることは明らかであるが、その実態を検証した研究は少ない。本論は、日本の地方都市における食とガストロノミーの体験を、リチャーズの提案する進化コンセプトを援用して考察するものである。