主催: 日本観光研究学会
共催: 金沢大学人間社会研究域付属先端観光科学研究センター
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 37
開催地: 金沢大学角間キャンパス 人間社会第2講義棟(石川県金沢市角間町)
開催日: 2022/12/16 - 2022/12/18
p. 165-170
本研究は,新型コロナウイルス感染拡大によって生じた海外旅行の阻害要因の整理と把握を行い,日本人の潜在旅行者が知覚する程度を明らかにすることを目的とする.方法として日本居住者を対象に 2022 年 3 月にインターネット調査を実施し,2017 年以降に海外旅行を経験し今後の再開を望む 249 名の回答を分析した.その結果,出入国の制約については隔離への拒否反応はあるが全体的に受け入れる傾向があった.また,出入国の制約を受け入れる人は,早い時期の海外旅行実施を望んでいるが,同時にこの状況下で海外旅行をする際の金銭的な損失,現地での感染やその際の対処などの滞在に関する不安を比較的高いレベルで知覚していることが示された.