日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第37回 日本観光研究学会全国大会
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第37回日本観光研究学会全国大会
東北地方における温泉文化の変容について
―環境省「10 年後の混浴プロジェクト」を通して―
内田 彩山﨑 瑞季安藤 巖乙無量井 春菜
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p. 209-214

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抄録

温泉地の地域価値が見直されるなか、湯治文化が育んだモノやコトをどう継承していくのかが課題となっている。本研究では東北地域における混浴の現状と課題について、環境省「10 年後の混浴プロジェクト」の試みを考察することを通して、温泉文化の継承の課題を明らかにすることを目的とした。その結果、温泉地に混浴が継承された要因を明らかにするとともに、温泉地を取り巻く状況が大きく変化したなかで、地域、施設、利用者間で混浴に対する共通認識の形成及びその試みが十分になされていないことが明らかになった。以上から、入浴ルールの設定だけではなく、歴史・文化も含めた包括的な説明、周知が求められることを指摘した。

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