抄録
人手不足解消を喫緊の課題とするホスピタリティ産業では即戦力となる人材の育成の方法を明示化することが重要である。そこで、先行研究において我々はホテルにおける接客場面で重要とされるコミュニケーションスキルの分析を行い CAN-DO 形式のチェックリストを作成した。そのリストを教育現場で活用するための調査として、チェックリストを照合しつつ育成現場の声を収集し、さらにチェック項目の難易度を知るためにパイロット・アンケート調査を行った。その結果、チェックリストの妥当性が確認され、高等教育機関で外国語、コミュニケーション理論、異文化に関する知識や理解の教育を実施する必要性が明らかとなった。