主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 38
開催地: 文教大学東京あだちキャンパス(東京都)
開催日: 2023/12/08 - 2023/12/10
p. 255-260
本研究の目的は、函館市西部地区のイメージ改善に、函館西部地区バル街がどのように影響を及ぼしたのかを検討することである。そのために、バル街に参加する飲食店を、町並みを構成する歴史的建造物などを使用する伝歴参加店とそれ以外の非伝歴参加店に分類して、軒数と来店者数を比較した。その結果、参加店の 5 軒に 1 軒は伝歴参加店であったことと、参加者が訪れた店の 4 軒に 1 軒は伝歴参加店であったこと、伝歴参加店の来店者数が非伝歴参加店よりも多かったことなどが確認された。分析結果からは、函館市西部地区のイメージ改善の背後で、「町並みを構成する建物の魅力を函館市民が知る機会」をバル街が創出していたことが明らかになった。