日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第38回 日本観光研究学会全国大会
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第38回日本観光研究学会全国大会
「食による地域興しイベント」が開催地の町並みに及ぼす影響
―函館西部地区バル街の事例研究―
松下 元則
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p. 255-260

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抄録

本研究の目的は、函館市西部地区のイメージ改善に、函館西部地区バル街がどのように影響を及ぼしたのかを検討することである。そのために、バル街に参加する飲食店を、町並みを構成する歴史的建造物などを使用する伝歴参加店とそれ以外の非伝歴参加店に分類して、軒数と来店者数を比較した。その結果、参加店の 5 軒に 1 軒は伝歴参加店であったことと、参加者が訪れた店の 4 軒に 1 軒は伝歴参加店であったこと、伝歴参加店の来店者数が非伝歴参加店よりも多かったことなどが確認された。分析結果からは、函館市西部地区のイメージ改善の背後で、「町並みを構成する建物の魅力を函館市民が知る機会」をバル街が創出していたことが明らかになった。

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