日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第38回 日本観光研究学会全国大会
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第38回日本観光研究学会全国大会
ユニバーサルツーリズムの定義に関する拡張的分析視角の検討
―富山県立山町における観光素材探究フィールドワーク実践を通じて―
久保田 美穂子
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p. 327-332

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抄録

ユニバーサルツーリズムの対象は誰か。現在の定義上は「すべての人」とされているものの、そこには「助ける人-助けられる人」という二元的な関係性が内包され、弱者がその対象となっている。本稿では、「ユニバーサル」を拡張的な視野からとらえ直すことについて、またその考え方を観光者および観光地に有益な気づきを与えるものとして活用する手法について、富山県立山町における大学生との実践から考察した。事前の教育を踏まえた現地での活動からは、観光体験や素材発掘の視点に関する一定の成果と可能性を確認することができた。

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