日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第39回 日本観光研究学会全国大会
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第39回日本観光研究学会全国大会
熊野参詣道・伊勢路を事例とした文化的景観が抱える課題に対する考察
小林 昭裕
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p. 170-175

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抄録

歴史遺産観光が脚光を浴びる中、新たなまなざしに晒される今日、何を,どのようにして,誰が,どんな根拠をもとに,文化的景観に対して新たな文脈を創出し,継承するのかが問われている。本研究では、熊野参詣道伊勢路を対象として世界文化遺産の指定を受けた熊野地域での課題を踏まえ、歴史遺産観光が脚光を浴びる今日、現代社会が文化的景観に新たな文脈を構築する際,参照しうる論点について検討を行った。眼前の文化的景観が世代を超えて継承された事実を鑑みれば、履歴に包摂された様々な宗教上の教義の変遷や,地域住民に対する来訪者,巡礼者等の外の目線との交錯を,集落という単位を基本として,丁寧に紐解く必要性が読み取れた。

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