日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第39回 日本観光研究学会全国大会
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第39回日本観光研究学会全国大会
観光地に所在する博物館の事業展開における課題
―天草市のキリシタン関連博物館を事例として―
和泉 大樹
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キーワード: 博物館, 観光地, 社会教育
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p. 63-68

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抄録

観光地に所在する博物館の事業展開における課題などを抽出するために、熊本県天草市に所在する天草キリシタン館・天草ロザリオ館・天草コレジヨ館・﨑津資料館みなと屋を調査・分析した結果、充実した展示活動を中心とした事業展開などが見られた一方、調査研究には脆弱性が認められた。このことは、博物館の「集客施設」としての側面のみが意識され、「社会教育施設」であることの認識不足が要因の一端と考えられ、観光地としてのブラッシュアップや持続可能性という観点からも、博物館は、調査研究・地域住民などをキーワードに「社会教育施設として観光を創造する施設」であるということが共有認知される必要があるという課題が認められた。

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