生活大学研究
Online ISSN : 2189-6933
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武蔵野南沢の自然誌(予報)
自由学園 自然誌グループの歩みを中心に
大塚 ちか子 下野 明子松田 こずえ
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2017 年 3 巻 1 号 p. 81-93

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抄録

自由学園最高学部(大学部)前期課程1・2年生のカリキュラムには、「生活即教育」を掲げる自由学園の自治生活に即した教育プログラムとして「学園特別実習」がある。その1グループである『自然誌・環境』グループは長い歴史を持つ。1967年秋に「自然誌」の勉強が始まり、翌春に当時の自由学園最高学部第二部(女子短期大学部)2年のカリキュラムである「グループ勉強」のなかの『自然誌』グループとして発足した。自由学園は、武蔵野台地のほぼ中央に位置する東京都東久留米市に10 haの南沢キャンパスをもつ。自然誌グループは、この「武蔵野南沢」で活動し、観察調査による自然誌資料を作成し、その資料にもとづいて自由学園南沢キャンパスの自然環境保全に取り組んできた。本稿ではその半世紀の歩みの予報として、1921年の創立から1967年のグループ発足までの自由学園の自然誌教育の一端を紹介する。

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