抄録
2008年から2016年まで筆者が長崎県内において勤務した3つの長崎県立高等学校(諫早高等学校,長崎北陽台高等学校および猶興館高等学校)において実践した理数科課題研究指導や,自然科学部(部活動)などで指導した生徒化学課題研究の内容についてまとめた。筆者は,生徒一人ひとりの実態にあわせて研究テーマを設定し,粘り強く指導しながら探究を深め,対外的に目に見える成果を上げることを常に心がけ,生徒の自信と向上心を育む実践に取り組んできた。各校での実践から,生徒たちは研究を通じてさまざまな困難を克服しながら最終的には専門性の高い成果を上げ,その内容が学術誌に取り上げられたり,受賞論文が書籍に掲載されたりするなどした。こうしたことにより生徒たちの科学的思考力や表現力の育成に貢献するとともに,生徒たちは自信を育み,視野を大きく広げ,その後の進路実現を含む高い目標に向かって努力する向上心を持たせたことに結びついた。