日本看護評価学会誌
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病院で働く看護職者が就業継続のために求める職場環境
田中 幸子後藤 彩花緒方 泰子湯本 淑江霜越 多麻美勝山 貴美子永野 みどり
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2015 年 5 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

 本研究は,看護職者が就業継続のために求める職場環境を検討することを目的とした.Aグループ病院看護職として働いた経験をもつ者6名を対象に半構成面接を行い,現在の職場で仕事を継続している理由または退職した理由,必要な支援・環境,看護職者が仕事を続けられる要件などについて聞き取り質的に分析した.その結果,看護職者が就業継続のために求める職場環境は,(1)個人が就業継続の上で求める職場環境,(2)対人関係の上で就業継続のために求める職場環境,(3)組織との関連において就業継続のために求める職場環境に大別された.そして,やりがいや満足感,自己を納得させる理由の存在,スタッフ,医師などとの良好な人間関係,病棟の雰囲気,両立が可能な労働環境,多職種交流の機会,上層部の経営姿勢に対する満足感が就業継続のために重要であり,同時に就業継続には,過大な業務負担など就業をためらう職場環境を改善することの重要性が示唆された.

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© 2015 日本看護評価学会
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