日本救急医学会雑誌
Online ISSN : 1883-3772
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症例報告
右総腸骨動脈瘤破裂に対する緊急血管内治療の1例
太田 好紀松田 直之田崎 淳一山畑 佳篤鈴木 崇生西山 慶小池 薫
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2010 年 21 巻 7 号 p. 372-376

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抄録
症例は87歳の女性。意識障害を主訴に救急搬送された。搬入時にはショックを呈していた。腹部造影CTで造影剤の血管外漏出像は指摘できなかったものの,右総腸骨動脈の血管壁が不整であり,出血点と判断し,右総腸骨動脈瘤破裂と診断した。出血性ショックではあるものの輸液への反応が良好であったこと,両側総腸骨動脈に瘤を認め,破裂瘤と共に外科的治療を検討したが,高齢,開腹術の既往,高血圧,認知症といった背景から開腹術をハイリスクと評価したことから,侵襲度の低い endovascular aneurysm repair(EVAR)を選択した。本症例のEVARは両側内腸骨動脈を閉塞し,ステントグラフトを留置する方針とした。EVAR施行後は血行動態が安定し合併症もなく,社会復帰が可能となった。輸液に反応する出血性ショックで,開腹術にハイリスクを有する総腸骨動脈瘤破裂に対しEVARが有用である可能性が示唆された。
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© 2010 日本救急医学会
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