日本乳癌検診学会誌
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原著
アンケート調査による乳がん検診の精密検査施設における超音波検査の検討
白岩 美咲遠藤 登喜子森田 孝子丹羽 多恵大岩 幹直西山 千嘉子
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2012 年 21 巻 1 号 p. 59-64

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抄録
マンモグラフィ(MG)検診の精密検査施設における超音波検査体制の現状を把握し,問題点を検討するために,中部7県のマンモグラフィ検診精度管理中央委員会(精中委)施設画像認定施設のうち,明らかな検診施設を除く181施設にアンケートを発送した。回収99施設(回収率54.7%)中,精密検査で乳房超音波検査を実施していると回答した82施設を対象として,乳房超音波検査の実態を解析した。検査担当者は,医師のみ24,医師と他職種40,医師以外のみ18施設だった。医師による検査の施行場所は診察室28,検査室26,両方が10施設で,外来診察時51施設(79.7%)での検査実施が多かった。平均検査所要時間は有症状初診9.8,同経過観察7.5,無症状初診9.6,同経過観察7.6分だった。一方,医師以外の平均検査所要時間は,有症状初診16.7,同経過観察14.4,無症状初診14.7,同経過観察14.2分で,医師より長かったが,単独(87.9%),MG の情報不足(50.0%)で実施し,判定は医師のみ(65.5%),静止画(93.3%)で行うことが多かった。また,専門医や検査士の資格取得率は16.2%,日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)の講習会受講率は24.7%であった。今回のアンケート調査から,現状ではMG の軽微な異常に対する乳房超音波検査には不十分な条件が多く,精密検査体制の整備対策が必要であると考えられた。
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© 2012 日本乳癌検診学会
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