抄録
がん検診の目的である乳癌死亡を減少させるためには,有効性のある検診方法で精度の高い検診を多くの対象者に行う必要がある。精度の高いマンモグラフィ検診は,検診,精密検査施設に関わらず,高品質のマンモグラムで高い読影を行うことが求められている。そのため,マンモグラフィ検診精度管理中央委員会(現 日本乳がん検診精度管理中央機構;精中機構)・施設画像評価委員会は,2004年9月からアナログ画像とデジタル画像を,2012年4月からはソフトコピー画像評価の活動を行っている。本パネルディスカッションでは,施設画像評価からみた精度管理の標準化に伴うデジタルマンモグラフィの品質管理における諸問題を検討し,改善策の話題を提供した。