2015 年 24 巻 1 号 p. 108-109
日本乳癌検診学会全国集計(以下,全国集計)は, 2011年に第1回集計(2008年度分)を行い, 2014年度で第4回を迎えた。現状としての問題点や課題として,登録施設のさらなる増加,登録実施上の諸問題,偶発症の問題,参加施設のインセンティブ,任意型検診における追跡調査と個人情報の問題,データの有効活用などが挙げられ,それぞれについて述べた。 乳癌検診学会全国集計委員会の目的である「全国の乳癌検診の実態を把握することによって,その 精度と有効性のさらなる向上を目指すこと,及び検診事業の均てん化を目指すこと」を達成できるように,今後もデータの有効利用を含めた継続的な活動が必要である。