抄録
鹿児島県では平成12年度より検診車によるマンモグラフィ併用検診を開始した。視・触診と併用でマンモグラフィを撮影する年齢は40歳以上とした。今回初年度1年間の検診成績を検討して, 40歳代と50歳以上の比較を行った。
2台のマンモグラフィを搭載した検診車による出張検診で, 検診方式は分離併用A方式である。40歳代と50歳以上を比較すると, 要精検率で40歳代がやや高いが, がん発見率, 感度, 特異度, 早期がん比率, ともに40歳代と50歳以上で差を認めなかった。以上の結果より, 40歳代のマンモグラフィ併用検診は有用である。