抄録
イメージングプレートを用いた新しいCR (computed radiography) マンモグラフィシステムが最近開発されており, 広く用いられている増感紙-フィルム系との比較や装置の評価が重要な問題となっている。
本研究では, 50ミクロンのサンプリングピッチを有する新しいCRシステムの低コントラスト検出能について, コントラスト-ディーテル曲線を用いて比較した。また, このシステムの画像処理効果についても, image quality figure (IQF) を用いて評価した。
今回の結果から, 同一線量で撮影したCRマンモシステムのコントラスト検出能は, 増感紙-フィルム系とほぼ同等の値を示した。また, 画像処理を行ったCR画像と画像処理を行わなかったCR画像には, 検出能に有意の差が見られなかった。