Japanese Journal of Acute Care Surgery
Online ISSN : 2436-102X

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わが国における外傷外科手技のためのASSETコースの開催状況の現状と課題
森下 幸治安部 隆三松島 一英鈴木 崇根中田 孝明佐藤 格夫室野井 智博渡部 広明大友 康裕
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論文ID: 12-10

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抄録
〔要旨〕目的:Advanced Surgical Skills for Exposure in Trauma(ASSET)コースは米国外科学会が開発したご遺体を用いた外傷トレーニングコースの1つである。世界各国で開催されており,わが国では2016年に初開催された。本コースでは,外傷症例のディスカッションを行い,手術手技を1日で学ぶ。わが国における本コースの有用性が明らかでないため,アンケート調査結果を分析した。方法:過去9回,76名の受講者に対してアンケートを行い,以下の各項目(全体評価,プログラムのトピックスと内容,必要性との合致性,教育の形式,実際の臨床への有用性,新しい知識/技術の習得,満足度など)を分析した。さらに解剖学的に役立った部位も調査した。結果:5段階評価にて平均4.3~4.8と高評価であった。役立った部位は,頸部や上肢を選ぶ受講生が多かった。結論:ASSTコースにも長所,短所があるものの,アンケート調査結果は高評価であり,今後も継続的な普及が望まれる。
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