抄録
〔要旨〕Definitive Surgical Trauma Careコースは万国外科学会によるoff-the-jobトレーニングコースである。講義,症例検討,スキルラボの要素で構成され,国内外のfacultyとの臨床決断に関する議論や生体モデルでの手術手技実践が特長である。一方,3日間にわたる日程や受講料などの課題,COVID-19蔓延により開催中止を余儀なくされている現状がある。そのようななか,シンガポールの現地とオンラインのハイブリッドコースに参加の機会を得た。講義と症例検討は国外のfacultyを含む全員でのWeb会議形式とし,スキルラボは現地のfacultyにより対面式に実施された。今後の新たな開催形式としてハイブリッド形式は有用であり,さらにeラーニング併用や各要素の分割受講を可とすることで,COVID-19蔓延下での再開を可能とするのみでなく日程や費用など各種課題も解決できる可能性がある。