Japanese Journal of Acute Care Surgery
Online ISSN : 2436-102X

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Hybrid emergency room system(HERS)構築のための当院での取り組み
江口 大樹朝沼 杏子倉田 秀明葉山 雄大徳丸 哲平梅澤 耕学榮福 亮三冨岡 譲二米盛 公治
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論文ID: 13-19

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抄録
〔要旨〕当院は2014年9月にHybrid ER(HER)の運用を開始した。当院の特色に合うHER system(HERS)を構築する必要があり,院内HERS研究会を立ちあげ,多職種でシステム構築に関して議論してきた。まずトラウマコードを策定し,病院前情報が基準に合う場合,院内外のスタッフ参集を開始した。次に,受け入れ時の物品と薬剤のセット化を行い,スタッフの配置や役割分担を明確化した。患者到着後は,primary surveyのAのみ確認しpan-scan CTを撮像し,損傷部位を確認しB移行の方針を決定している。月に一度の院内HERS研究会で症例の振り返りを行い,適切な初期対応ができていたか各職種で共有している。HERで受け入れを行った症例のデータベースを作成し,日本外傷データバンクとひもづけている。今後は「防ぎ得た外傷死」の回避を行えているかの検証と,明らかになった問題点をHERSに組み込み,よりよい外傷診療を目指したい。
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