2014 年 58 巻 1 号 p. 13-16
チャノキイロアザミウマScirtothrips dorsalisの正の走光性行動と網膜電位図法による複眼分光感度の作用スペクトルについて調査した.チャノキイロアザミウマは355 nmと525 nmの光波長に強い正の走光性行動を示した.また複眼分光感度は360 nmと520 nm周辺の光波長に高い感受性を示した.これらの結果から,チャノキイロアザミウマの正の走光性行動は360 nmと520 nm周辺の光波長による複眼への刺激により誘導されていることが示唆された.