日本応用動物昆虫学会誌
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カブラヤガの大量飼育法
若村 定男
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1977 年 21 巻 3 号 p. 146-149

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抄録
カブラヤガの大量飼育法を確立して10世代以上累代飼育することに成功した。ハスモンヨトウ用に開発された人工飼料を用い,また,幼虫に隠れ場所を与えるために杉材のオガクズを多量に使用した。23±2°Cで飼育した場合,ふ化から6令幼虫まで成育するのに約30日,成虫羽化までには54∼70日を要した。ふ化幼虫から6令幼虫までの生存率は約55%,成虫までの生存率は約34%であった。6令幼虫の飼育密度を増すと蛹化率(健全な蛹)は低下した。これは虫どうしの干渉の機会が多くなることによると考えられた。
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