日本応用動物昆虫学会誌
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合成性フェロモンによるナシヒメシンクイGrapholitha molesta BUSCKのマス・トラップ効果
根岸 務石渡 武敏浅野 昌司
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1977 年 21 巻 4 号 p. 210-215

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抄録
ナシヒメシンクイの合成性フェロモンを用いてマス・トラップ試験を行なったところ,園の周辺域に設置したトラップのほうが中心域のそれらより捕獲数が多く,マス・トラップ効果を誘引虫数から判断すれば,4∼5化期の成虫に与える影響が最も強く,2化期の成虫に対して最も弱いことが明らかになった。さらに,マス・トラップ園での新梢心折れ数は対照園(慣行防除園)とほぼ同程度ないしはそれ以下であった。
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