日本応用動物昆虫学会誌
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ドウガネブイブイの累代飼育法について
廿日出 正美山田 幸一飯塚 安彦
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1984 年 28 巻 1 号 p. 14-19

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抄録
ドウガネの累代飼育を行うため,3齢幼虫のある時期を一定期間低温処理したところ,卵から成虫までの発育期間は大幅に短縮された。なかでも,3齢になってから30日後に20°Cで30日間処理したものでは,発育期間は181日であり,無処理区より約70日間短縮した。この結果,年2回の成虫を発生させることが示唆された。
ドウガネを周年を通して飼育する場合,冬期の成虫の餌が必要となった。そこで人工飼料を作製したところ,A飼料は成虫の寿命,産卵数,ふ化率ともに他の餌より優れていた。
この幼虫飼育法と成虫に対する人工飼料Aを組み合わせれば,周年を通して累代飼育が可能である。
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