京都大学
1984 年 28 巻 1 号 p. 5-8
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
イラガMonema (Cnidocampa) flavescensの幼虫は非常に硬い繭をつくる。この繭から成虫が脱出できるのは,幼虫が繭をつくるときに,あらかじめ脱出孔の蓋となるところを溝状に傷つけ,繭の層を薄く弱くしておくからである。成虫は羽化に際し脱出孔の蓋を内部から押し上げて開き,そこからはい出す。溝状の傷は幼虫の胸部の肉角とその刺毛により繭の内側を圧迫してつけられたものであると考えられる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら