ウラナミシジミ,Lampides boeticus L.のフジマメ,Dolichos lablab L.上での産卵および幼虫の摂食習性について,野外調査および室内実験から以下の結果を得た。
1) 産卵は花柄先端に近い若い花蕾に集中し,それらより下位の花序にある花あるいは莢,さらに葉や茎にはほとんど行われない。
2) 1∼2齢幼虫は花蕾をおもに食害し,莢はほとんど食べない。一方3∼4齢幼虫は花や莢をおもに食べる。
3) 1齢幼虫は花蕾にただちに穿孔潜入できるが,莢にはほとんど潜入できない。
4) 花蕾に穿孔潜入した1齢幼虫はただちにその先端に移行し,雄ずいの葯を摂食する。