日本応用動物昆虫学会誌
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コブノメイガの要防除水準
I. 出穂期および登熟期の被害葉率と収量の関係
宮下 武則
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1985 年 29 巻 1 号 p. 73-76

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抄録
コブノメイガによる被害を解明するために,イネに幼虫を接種し,加害時期および加害量と収量の関係を調べた。
1) 加害時期がイネの登熟期の場合には,上位2葉の被害葉率が67%に達してもほとんど減収しなかった。
2) 加害時期が出穂期の場合には,それより低い被害葉率で,登熟歩合と1,000粒重が低下し減収した。
3) 株あたりの減収率は被害葉面積率と比例関係にあった。
4) 株あたりの減収率(Y)は,出穂期の上位2葉の被害葉率(X)の2乗に比例して増加した。すなわち,回帰式Y=1.55+0.0067X2 (r=0.9925)が得られた。
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