1959 年 3 巻 4 号 p. 255-258
ネズミ科およびキヌゲネズミ科に属する8種のネズミのせきつい骨数を算定した。結果は第1表および第1図に示すとおりである。
せきつい骨数はネズミ科に属する種で多く(平均61.08),キヌゲネズミ科に属する種で少ない(平均48.63)。この両科はせきつい骨数によっても明らかに群別される。
Rattus属のドブネズミとクマネズミでは,前者でせきつい骨数が少なく,差は有意である。またApodemus属のホンドアカネズミとホンドヒメネズミの両者にもせきつい骨数に有意の差がみられ,前者で少ない。