名古屋大学農学部養蚕学教室
1960 年 4 巻 4 号 p. 203-205
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家蚕幼虫の中腸の磨砕液を遠心分画した標品の差スペクトルから,チトクロームcおよびa3の存在が認められ,この結果中腸を材料としてチトクロームcの抽出を試みた。中腸を0.9∼1.0飽和の硫安溶液を用いて磨砕し,その抽出液に硫安を添加してチトクロームcを沈でんさせた。これをイオン交換樹脂(Amberlite XE-64)により精製し,波長240∼600mμにおける吸収スペクトルを調べたところ,家蚕成虫の胸部筋肉から得られたチトクロームcとほぼ同じであることがわかった。
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