日本応用動物昆虫学会誌
Online ISSN : 1347-6068
Print ISSN : 0021-4914
ISSN-L : 0021-4914
昆虫のキサンチン脱水素酵素活性度について
林 幸之
著者情報
ジャーナル フリー

1961 年 5 巻 3 号 p. 207-210

詳細
抄録
2, 3の昆虫を材料にしてキサンチン脱水素酵素の活性度を測定した結果
1. りんし目昆虫(Barathra brassicaeおよびCephonodes hylas)のキサンチン酸化酵素系は脱水素酵素によって触媒されていることを明らかにした。
2. 幼虫の各組織におけるキサンチン脱水素酵素活性度は脂肪組織およびマルピーギ管に高く,中腸壁では低い,また直腸壁,皮膚および血液には認められなかった。
3. ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)のキサンチン脱水素酵素活性度はマルピーギ管,脂肪組織,後腸壁および中腸壁に認められたが,前腸壁には活性度はないようである。
著者関連情報
© 日本応用動物昆虫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top