日本応用動物昆虫学会誌
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アズキゾウムシによる殺虫剤残留の定量方法の検討
杉本 渥
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1963 年 7 巻 1 号 p. 20-25

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抄録
1) 接触法の実施条件について検討し,dry film法が「ろ紙法」よりも定量感度が高く,またdry film法の容器としてシャーレが試験管よりも適当なことを認めた。また容器あたりの供試虫数を比較的少数にすること,容器ごとの虫数をそろえることなどが,定量の感度や精度を高めるうえに必要である。
2) シャーレを容器とするdry film法に植物体の抽出液をそのまま供試する簡易な定量法でも,かなり高い定量感度が得られることを二,三の例について確認した。
3) 植物体抽出物による定量妨害を除去して微量定量を行なう一つの手段として,諏訪内の分配クロマト-生物的定量法の,実際への応用の一例を実験した。
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