抄録
Metepaをアズキゾウムシの羽化して間もない雌雄のうち,いずれか一方に処理した場合,それらによって産下された卵のふ化率と,処理薬液の濃度との関係を調べた。実験成績はFINNEYによってとかれたプロビット法によるquantitative response dataの解析方法を適用して整理した。濃度とふ化率との関係は,雌処理の場合,Y=4.2087-2.0008x雄処理の場合,Y=4.0391-2.1273xとなり,metepaの作用性に関しては,この場合両者の間に有意の差はみとめられなかった。