日本応用動物昆虫学会誌
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Light spray oilを加用したDDTアセトン溶液のイエバエにたいする毒作用
長沢 純夫W.M. HOSKINS
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1964 年 8 巻 4 号 p. 295-299

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抄録

殺虫剤の生物試験をおこなう場合,溶媒に油を混入することによってより均一な試験結果をえようとするこころみがなされる。Light spray oilを混入したアセトンによってDDTを稀釈した場合と,アセトンのみで稀釈した場合の,イエバエにたいする毒作用を,温度5, 10, 15, 20, 25, 30および35°Cにおいて比較した。その結果,油を混入した場合の薬量-致死率回帰線の角係数は,混入しない場合よりも大きく,両者の回帰線は薬量6.2μg/flyのあたりで交叉した。すなわち,高濃度においては油を加用した場合の方が,アセトンのみで稀釈した場合より高い毒作用をしめし,低濃度においては,アセトンに油を混入すると,その毒作用はアセトンのみの場合より低下した。

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