日本応用動物昆虫学会誌
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茶樹を加害するキクイムシ類の生態 (III)
ハンノキキクイムシ・アンブロシア菌の胞子形式
高木 一夫金子 武
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1965 年 9 巻 4 号 p. 298-300

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抄録

ハンノキキクイムシと共生するアンブロシア菌は栽培型と貯蔵型の二つの胞子型を持っている。この二つの胞子を人工培地上に選択的に形成させることができた。
1. 栽培胞子は酵母抽出液,ブドウ糖,ペプトン寒天培地上に20°∼25°Cの温度範囲で形成される。
2. 貯蔵胞子は酵母抽出液,ブドウ糖,ペプトン培養液で振りまぜ培養を行なうと20°Cでも28°C±2°Cでも形成されるが,20°Cのほうが胞子形成は良好である。
3. 実験結果からアンブロシア菌の生活環を示した。

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