2002 年 5 巻 3 号 p. 47-53
本研究では,在宅療養をしている61名の筋萎縮性側索硬化症患者の主観的quality of lifeの実態を把握し,患者の特徴,介護者の特徴,ソーシャルサポート資源と患者の主観的QOLとの関連性を検討することを目的とした.
その結果,ALS患者のQOL得点は平均28.8±11.8であった.ALS患者の特徴において,痛みとしびれ,夜間の介護がある患者はそうでない患者よりQOL得点が低い傾向が認められた.介護者の特徴では,ALS患者の主観的QOLとの有意な関連性は認められなかった.また,ソーシャルサポート資源においては,訪問看護の利用時間が長い患者ほどQOL得点が高い傾向が認められた.患者の身体的苦痛を軽減するための看護援助の工夫と訪問看護サービスを保証することで患者のQOLを高める可能性があることが示唆された.