2002 年 5 巻 3 号 p. 54-61
本研究は,介護支援専門員のケアマネジメントの実施状況や重要性の認識等を調べることにより,介護支援専門員に今後,質改善が求められる実践内容を明らかにすることを目的に,WAM NETに登録している大阪市内の利用者にケアマネジメントを行う介護支援専門員571名に,郵送によるアンケート調査を行った.
調査の結果,ケアマネジメント過程の中でも特に「課題分析とサービス担当者会議」や「モニタリングと評価」に関する過程の質改善を要することがわかり,課題分析や介護サービス計画書の作成,サービス担当者会議の運営方法,モニタリングや評価の方法,社会資源の開発といった部分の質改善を高めることができる研修プログラムが必要であることが示唆された.