2003 年 6 巻 3 号 p. 83-88
現在,多くの慢性疾患の患者が在宅で療養しながら生活をしており,セルフケアという概念が在宅看護,介護において使用されている.また,保健・医療・福祉の領域でセルフケアの概念の分析が積み重ね行われてきている.これらによってセルフケアの概念は整理されてきているが,依然として概念のあいまいさを残している.国内外では,セルフケアに関する測定用具の開発が行われてきたが,現状では有用性のある測定用具の開発はなされていない.その原因として概念のあいまいさ,そして概念の複雑さが関係していると考えられる.
そこで,セルフケアの概念を整理するとともに,セルフケアに関する測定用具について既存の研究を踏まえて検討する.これによって,現状におけるセルフケアの概念とセルフケアに関する測定用具における問題点を明確にした.