日本助産学会誌
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患者向け教育資料(Patient Education Material)は誰が,どのように評価するのか?:評価指標に関する文献レビュー
園田 希巌 千晶髙畑 香織田所 由利子
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論文ID: JJAM-2023-0002

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抄録

目 的

「妊娠出産される女性とご家族のための助産ガイドライン」の評価のため,患者向け教育資料を体系的に評価できる最新の評価指標と使用尺度を明らかにする。

対象と方法

医学中央雑誌WebとPubMedで文献を検索した。タイトル,抄録,本文を参考に,患者向け教育資料の評価に関する文献を抽出した。文献は,患者向け教育資料の種類,評価者,評価ドメイン,評価項目について整理した。

結 果

12文献が抽出された。3文献が視聴覚教育資料,10文献がテキストベースの教育資料の評価であった。1文献は,視聴覚教育資料,テキストベースの教育資料の評価の双方が行われていた。患者向け教育資料の評価は,教育資料の種類により,評価ドメイン,評価に使用した尺度が異なっていた。テキストベースの患者向け教育資料の評価には,readabilityの評価として,Flesch Reading Ease,Flesch-Kincaid,Simple Measure of Gobbledygook(SMOG)などが,その他のドメインの評価にはDISCERN Assessment,LIDA Score,Patient Education Materials Assessment Tool(PEMAT-P),Visual Aesthetics of Website Inventory(VisAWI)が使用されていた。いずれの文献でも2名の評価者で評価が行われていた。テキストベースの教育資料の評価では,readabilityの評価に加え,患者向け教育資料の目的に応じた評価尺度を用いて,複数のドメインから評価する必要があることが分かった。

結 論

「妊娠出産される女性とご家族のための助産ガイドライン」の評価に向けて,readabilityの評価尺度,理解しやすさ,行動しやすさを評価することができるPEMAT日本版の使用を検討する。

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