抄録
進行がん患者の療養のプロセスにおいて,一般病棟看護師が実践する生を支える看護ケアを明らかにすることを目的とし,一般病棟看護師10 名に半構造化面接を行い,質的帰納的に分析した。
一般病棟看護師は【治療期から看てきた患者との時間を意識し,最期までケアを繋いでいく】【今を生きている患者の命・想いを尊重し,実現可能な方法で支えていく】など8 個のカテゴリーを,生を支える看護ケアととらえ実践していた。
一般病棟看護師は継続的に進行がん患者をケアできることを強みととらえ,実践に結びつけていると考えられる。看護師は患者とのプロセスを通して,患者の最期の時までケアを繋いでいくことを大切にしていきたいという想いがあることが示唆された。