現在、社会全体でデジタル化が急速に進んでいる。それに伴い投稿サイト等のプラットフォームでは、ユーザーによって生成されたコンテンツ(UGC)が急増している。UGCにはアニメを素材とするものも存在し、これらはアニメのプロモーション効果やマネタイズ効果をもたらし得る。もっとも、UGCの中にはコンテンツの品位を損なうものや権利者に損失を与えているものも見受けられる。そこで、UGCと日本のアニメ産業の現状を概観しつつ、双方が良好な関係を構築するための検討課題やその取組みについて調査した。その結果、UGCの創作等に伴う法的責任やアニメに関わる複雑な権利構造などが課題として存在するものの、プラットフォーマー、企業、権利者、ユーザー、国による取組みが進められていることが確認された。その上で、当該取組みがUGCとアニメ産業の良好な関係構築に寄与し得るかどうかを分析したところ、その可能性が見出された。