本研究では、日本のアニメ産業における各社の活動状況を、社会ネットワーク分析によって定量的に比較・検討する手法を提案する。まず、2020年夏期から2022年春期に放送された深夜アニメの製作委員会構成メンバーを特定する。次に、シーズンごとに製作委員会構成メンバーの社会ネットワークを分析し、各社の次数中心性、近接中心性、媒介中心性を算出する。また、新たにAnime Business Impact Indexという指標を作成し、中心性では考慮できなかった製作委員会への出資回数を加味する。これらの指標を活用することで、各社のアニメビジネスに対する関与状況を時系列的に観察することができる。