ラテン語のanimaに由来する「アニメーション」という言葉は、現在、元来のアニメーション映画だけでなく、ゲーム、ロボットや人形劇など幅広い分野でも使用されている。そして、デジタル技術の発展と普及に伴い、制作方法も多岐にわたり、時折分野を超えてクロスオーバーすることもある。しかし、こうした変化の中で、その用語の定義はあまり変わっていない。その結果、アニメーションについて議論する際には、ジャンル、制作素材、手法、概念など、異なる立脚点からの論点に基づいて表記が煩雑になり、論考ごとに確認が必要となっている。したがって、本論ではアニメーションを再定義し、新アニミズムの概念に基づいて、従来の「動き」や「生命」の有無だけでなく、対象物の人間との間主観的な関係性による「個性」と「人格」の形成に焦点を当て、新たな基準を提案する。
視聴者がアニメをどうとらえているのかについて、これまで十分に調べられてこなかった。したがって、本研究はアニメの良さや強みという点に焦点を当て、人々がそれをどのように主観的に認識しているのかを探索的に明らかにすることを目的とした。大学生、大学院生71名を対象に質問紙調査を行い、KJ法により分析した。その結果、アニメの良さや強みは【創造性】、【生き生きとしたキャラクター】、【芸術性】、【馴染みやすさ】、【享受しやすさ】、【総合芸術性による効果】、【多様な体験の生起】という7つの大テーマに整理された。実際に視聴者から得られたデータを基に、視聴者がアニメをどのようにとらえているかについて、アニメの良さや強みという側面から把握するための資料を得ることができた。
本研究では、Twitter上で見られる「フォローしてRT」キャンペーンの効果を検証する。アニメの公式Twitterアカウントは様々な種類の投稿を行い、フォロワー数を増やすためにキャンペーン施策を実施している。本研究は重回帰分析を用いて、フォロワー数増加に繋がりやすいキャンペーン投稿の特徴を発見する。結果として、キャンペーン投稿がリツイートされるほど、またキャンペーンの実施がTV放送開始から早期であるほど、フォロワー数の増加が認められた。そのため、Twitterキャンペーンを企画する際には、特定の投稿をリツイートすることを参加条件とし、TV放送開始から早期にキャンペーンを実施することが望まれる。その他に、キャラクター関連 (特に描き下ろしイラスト付き) のツイートが最もリツイートされやすい傾向であることがわかった。また放送関連のツイートの中では、放送後に視聴を感謝する旨のツイートが、放送情報のみを知らせるツイートよりもリツイートされやすい傾向にあり、放送後のフォローアップが重要であることを示唆している。
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