アニメーション研究
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小特集論文
宮﨑駿による直筆原画類の所在状況と市場における取引価格の推移の研究
森川 嘉一郎
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2026 年 26 巻 1 号 p. 21-34

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抄録

マンガやアニメ等の中間生成物の収蔵施設の整備を想定し、文化庁は2024年度より、資料保存の対象とすべき作家や作品候補の検討を進めており、筆者はこれに参加している。ただしアニメの場合は重要な作家や作品のものを含め、現存する多くが制作会社の管理を離れ、元スタッフが保有していたり市場に流れていたりする状況にある。本稿は上記検討に供すべく、特定作家による資料の所在や取引の状況をとらえる試みとして、宮﨑駿による直筆原画類について調査したものである。スタジオジブリ学芸スタッフや元収集者への聞き取り、競売記録の調査を行った結果、スタジオジブリでは90年代から段階的に制作資料を保存するようになっている一方、それ以前は多くがスタッフにより引き取られていたことや、市場に流れた宮﨑駿直筆とされる原画類の落札価格が2020年前後に大幅に上昇し、2021年以降、中央値が200万円前後で推移していることがわかった。

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