2026 年 10 巻 1 号 p. 41-47
日本は超高齢社会に突入し,高齢者の健康寿命延伸が重要課題となっているが,そこには,①フレイルの基盤をなすサルコペニアに関する評価と住民同士の学び合い,そして②社会とのつながりを軸としながらの『幸福長寿・健幸長寿』の考えを住民同士で気づき合うことが求められる。これに向けて,「住民フレイルサポーター主体によるフレイル予防を軸とした健康長寿まちづくり戦略」の全国展開プラットフォームを構築した。これは単なる疾病予防ではなく,住民自身が支える側として地域貢献を行い,「地域全体の活力維持」を目的としている。またこれは住民主体型のポピュレーションアプローチとして,個人・社会・地域を横断的に改善する革新的モデルであり,単なる健康測定ではなく,「地域を再構築する健康戦略」として位置付けている。特にピアサポート効果は,行動科学的観点から重要であり,同世代からの働きかけは自己効力感を高め,持続的行動変容を促し,最終的に介護給付費まで抑制的に働くことも明らかになりつつある。