骨格筋は身体運動を担う運動器であるとともに,代謝調節および内分泌機能を担う多機能臓器である。近年,骨格筋の健康状態を包括的に捉える“Muscle Health”が概念化され,筋量のみならず筋質や機能,さらには分子レベルの制御機構を統合的に理解する重要性が認識されている。本稿では,骨格筋の基礎的特性を踏まえ,身体活動を支える運動機能,糖・脂質代謝を担う代謝機能,マイオカインを介した内分泌機能という機能的側面から分子,細胞,組織レベルのメカニズムを概説する。また,臓器間クロストークの観点からMuscle Health低下と病態との関連について紹介する。