日本サルコペニア・フレイル学会誌
Online ISSN : 2759-8829
Print ISSN : 2433-1805
原著
高齢者糖尿病・サルコペニアの診療実態に対する医師アンケート調査結果
荒井 秀典成田 有希早川 悟
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ジャーナル 認証あり

2026 年 10 巻 1 号 p. 79-87

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抄録

[目的] 高齢者糖尿病および併存するサルコペニアの診療実態と課題を明らかにし,アンメットメディカルニーズを探索した。

[方法] 2型糖尿病患者を診療している病院・診療所勤務の医師311人を対象にインターネットによるアンケート調査を実施した。

[結果] 本研究にて,患者の年齢によって高齢者糖尿病として治療方針を見直す考えに同意した医師は全体の53.7%で,診療方針を見直す理由については「サルコペニア・フレイル」が上位に挙がった。高齢者糖尿病の課題としてmultimorbidity,社会的なサポート,ポリファーマシー,低血糖リスクなどが挙げられた。前期高齢者の糖尿病治療で治療薬に満足している医師の割合は58.6%で,後期高齢者の治療では41.2%であった。高齢者の糖尿病治療でサルコペニアを意識した診療が重要と考える医師は79.1%であったが,標準的な診断法が十分に活用されていなかった。

[結論] 後期高齢者の糖尿病治療薬に対する満足度は低く,治療法の向上が望まれる。高齢者糖尿病患者のサルコペニアについては,本研究でみられた診断実施率を踏まえると,診療を推進するための普及活動が必要である。

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© 2026 一般社団法人 日本サルコペニア・フレイル学会

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