2026 年 10 巻 1 号 p. 68-78
[目的] 脊椎椎体骨折患者の骨格筋量変化と日常生活動作の関連は十分に明らかでない。本研究では,回復期脊椎椎体骨折患者の入院中の四肢骨格筋量変化と日常生活動作の改善との関連を検証した。
[方法] 回復期リハビリテーション病棟入院の脊椎椎体骨折患者を対象に,後ろ向き横断研究を行った。skeletal muscle mass index(SMI)を入退院時に測定し,変化量を算出した。主要アウトカムはFunctional Independence Measure(FIM)運動利得(退院時FIM運動スコア-入院時FIM運動スコア)とし,多変量解析でSMI変化量とアウトカムとの関連を検証した。
[結果] 対象者は125名(年齢81±9歳,男性22名)で,SMI変化量の中央値は0.22(-0.03-0.49)kg/m²であった。SMI変化量はFIM運動利得(β=0.144,p=0.017)および退院時握力(β=0.100,p=0.005)と有意に関連していたが,退院時FILSとの関連は認めなかった(β=0.035,p=0.600)。
[結論] 回復期リハビリテーション病棟入院の脊椎椎体骨折患者において,骨格筋量変化と日常生活動作の改善との関連が認められた。