日本サルコペニア・フレイル学会誌
Online ISSN : 2759-8829
Print ISSN : 2433-1805
特集 超高齢社会におけるフレイルの概念―現状と今後に期待される展開
社会的フレイル
荒井 秀典
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2018 年 2 巻 1 号 p. 25-29

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抄録

高齢者においては社会的環境がその予後に大きな影響を及ぼしているにもかかわらず,社会的フレイルの定義に関してはコンセンサスがまだない。独居,社会参加,経済的困難などが ADL低下のリスクであることが明らかになっているが,これらの中から複数の問題がある場合に社会的フレイルと定義されることが多い。評価法は異なるものの地域在住高齢者における社会的フレイルの頻度は8.4%から11.1%であり,社会的フレイルは要介護認定,手段的ADL,基本的ADLの変化,死亡と関連する。

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