骨格筋量の低下を指すサルコペニアは,生活機能の低下や死亡率の上昇と関連する。サルコペニアの評価には筋機能を測定することが推奨されている。しかし,脳神経外科患者では麻痺や意識障害のため,握力や歩行速度から筋機能を評価することは難しいことがある。近年サルコペニアの代替指標として頭部CTやMRIにおける側頭筋の厚さが用いられ始めた。そこで,これまでの脳神経外科疾患と側頭筋の厚さに関する文献をレビューしまとめた。側頭筋と脳卒中に関して8件,脳腫瘍に関して16件,頭蓋骨早期癒合症に関して1件の報告があった。側頭筋の厚さは,各種脳神経外科疾患の予後因子として治療方針決定の参考になる可能性がある。