[目 的]
地域在住高齢者における基本チェックリストで判定したプレフレイルに関連する身体機能およびカットオフ値を検討すること。
[方 法]
A 町の健診事業に参加した65歳以上の高齢者198名を解析対象とした。基本チェックリストを利用し,ロバスト群,プレフレイル群の2群に分類し,2群間で身体機能評価との関連性を分析した。その後,プレフレイルを目的変数とした,単変量及び多変量解析を行った。
[結 果]
多重ロジスティック回帰分析の結果,プレフレイル群はロバスト群よりも最大歩行速度が有意に低下していた(p<0.001)。また,プレフレイルに対する最大歩行速度のカットオフ値は1.61m/sであった(感度51.7%,特異度87.0%)。
[結 論]
プレフレイルと関連する身体機能評価は最大歩行速度であり,客観的指標として最大歩行速度1.61m/sより速い場合は,ロバストである可能性が高いことが示唆された。