本研究は,中小スーパーマーケット経営者が店舗の差別化を考慮した店舗改善活動(以下,店舗改善タスクと呼ぶ)を促せるように知覚マップ情報を用いて支援する一方法を提案することを目的とする.得られた成果は次の3つである.(1)競合店舗と自店の位置づけを表した知覚マップ情報は,経営者が自店(改善の対象店舗)と競合店の相対的位置関係を顧客の観点から捉えて,改善すべき着眼点を見つけられる判断情報といえる.(2)店舗別の満足度グラフは,自店と他店舗の満足度の比較により,自店の弱みを見つけ出し,その問題点の改善のために他店舗の強みを把握できる判断情報といえる.また,年齢層別の満足度グラフは経営者が把握し損ねていた年齢層による顧客のニーズを提えることができる.(3)これらの判断情報を提供できるプロトタイプを構築したところ,店舗改善の意思決定に役立つことが明らかになり,その支援方法の有効性を確認できた。